ゲンブン・ライティング・スクール(夏期連続勉強会)のお知らせ
お久しぶりです。幹事長の佐藤です。
今年もあっつい夏がやってきましたね。げんぶんはこの夏、暑さを吹き飛ばす一つのテーマをめぐる連続勉強会を行います!
それは小説の書き方を書いている本を分析して物語作成法とは一体どういうものかを考えるというものです。そしてなんと、この勉強会には達成目標があります。それは、早稲田文学新人賞を獲ろう!というものです。
今年の早稲田文学新人賞選考員はマイケル・エメリック氏で、その応募要項は「連作短編小説または中編小説」で「四万字程度を上限とする」となっています。長編小説と違って短編小説や中編小説なら一年や半年の歳月もいらない場合が多いので、今回は勉強会と合わせて創作することになりました。
名づけてゲンブン・ライティング・スクール
この勉強会の応募資格は次の通り。
(1)小説を書いたことがある(形式・媒体を問わない)。
(2)批評理論や創作技術に興味がある。
(3)新人賞を獲る自信がある。
(4)新人賞を獲る自信なんてない。
※ただし、全ての勉強会に出席できる必要はなし。
また、次のように進行していきます。レジュメを毎回配ります。
8/19(火) ライティングI 長編のライティング・スタイル紹介
8/22(金) ライティングII 短編のライティング・スタイル紹介
8/25(月) リーディングI 隠喩について
8/30(土) リーディングII 文体について
※8/30については日付を変更する場合があります。
全 4 回でそれぞれ 100 分の勉強会を行います。毎回、配布された短編・中編小説を読んできてもらいます。出せる人は第 3 回目で短編を提出します。第 4 回に全員で講評を行います。詳しいことは後日お知らせします。
また、通常の勉強会と変わらず、途中退出・途中入場できます。ただし、その規定では大学生のみの参加となっていることにご注意ください。
というわけで、多くの方の参加を望んでいます。どれくらい真面目にやるかは下記で参考文献(まだ制作途中)を掲載するのでそれで判断をお願いします。ついでに取り上げる予定の作家もあげておきます。この夏、あなたも短編創作に精を出してみませんか?
〈参考文献〉(随時更新・順不同)※表記形式はWINEに則る。
小説とは何か : 現代小説作法 新訳 / E.M.フォースター [著] ; 米田一彦 訳
小説の構造 / E.ミュア [著] ; 佐伯彰一 訳
小説と詩の文体 / J.M.マリイ [著] ; 両角克夫 訳
小説の技術 / P.ラボック [著] ; 佐伯彰一 訳
小説をどう読むか / E・K・ブラウン [著]
挑発としての文学史 / H.R.ヤウス 著 ; 轡田収 訳
曖昧の七つの型 / ウィリヤム・エンプソン 著 ; 星野徹,武子和幸 訳
文体論序説 / ミカエル・リファテール 著 ; 福井芳男 [ほか]訳
二十世紀小説論 / 福永武彦 著
現代の文学批評 : 理論と実践 / ラマーン・セルデン 著
探偵小説論序説 / 笠井潔 著
書きあぐねている人のための小説入門 / 保坂和志 著
小説の自由 / 保坂和志 著
可能世界・人工知能・物語理論 / マリー=ロール・ライアン 著
シナリオの構成 / 新藤兼人 著
すべては脚本・シナリオから始まる! : 実践指導付き、プロ養成講座 / 香取俊介 著
ドラマ脚本の書き方 : 映像ドラマとオーディオドラマ / 森治美 著
小説作法ABC / 島田雅彦 著
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと : シド・フィールドの脚本術 / シド・フィールド 著
素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック / シド・フィールド 著 ; 菊池淳子 訳 ; 安藤紘平,加藤正人,小林美也子 監修
文学テクスト入門 / 前田愛 著
超ライトノベル実戦作法 : 売れるライトノベルは書く前に"9割"決まる / バーバラ・アスカ,若桜木虔 著
シナリオ作法入門 : 発想・構成・描写の基礎トレーニング / 新井一 著
アリストテレス『詩学』におけるミュートス概念 / 小川彩子 著
だれでも書けるシナリオ教室 / 岸川真 著
シナリオの書き方 : 映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座 / 柏田道夫 著
プロになりたい人のための小説作法ハンドブック / 榎本秋 著
盲目と洞察 : 現代批評の修辞学における試論 / ポール・ド・マン 著 ; 宮崎裕助,木内久美子 訳
ミステリを書く!10のステップ / 野崎六助 著
第二の手、または引用の作業 / アントワーヌ・コンパニョン 著
文学言語の探究 : 記述行為論序説 / 石川則夫 著
読むことのアレゴリー : ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語 / ポール・ド・マン 著 ; 土田知則 訳
「物語」のつくり方入門7つのレッスン / 円山夢久 著
小説講座売れる作家の全技術 : デビューだけで満足してはいけない / 大沢在昌 著
新ライトノベルを書きたい人の本 / ライトノベル創作クラブ 編
新しい主人公の作り方 : アーキタイプとシンボルで生み出す脚本術 / キム・ハドソン 著 ; シカ・マッケンジー 訳
このクラスにテクストはありますか / スタンリー・フィッシュ [著] ; 小林昌夫 訳
批評とは何か : イーグルトン、すべてを語る / テリー・イーグルトン,マシュー・ボーモント 著
物語と時間性の循環・歴史と物語 / ポール・リクール 著 ; 久米博 訳
フィクションとディクション : ジャンル・物語論・文体 / ジェラール・ジュネット 著
ストラクチャーから書く小説再入門 : 個性は「型」にはめればより生きる / K.M.ワイランド 著 ; シカ・マッケンジー 訳
アウトラインから書く小説再入門 : なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか? / K.M.ワイランド 著 ; シカ・マッケンジー 訳
フィクションの修辞学 / ウェイン・C・ブース 著
日本小説技術史 / 渡部直己 著
〈取り上げる予定の作家〉(随時更新・順不同)
デニス・ジョンソン
ブライアン・エブンソン
ジョン・チーバー
リチャード・フォード
イル・フォレスト
マーク・レイナー
カート・ヴォネガットJr.
トバイアス・ウルフ
ジュノ・ディアス
バンジャマン・ペレ
7/19読書会「卵」(三島由紀夫)活動報告
今回の読書会について
担当は清水。扱った作品は「卵」。三島由紀夫によるコント。登場人物たちの名前がブ仏教の五戒から取られていて、その意味のままの人物像であるところからもそのコントのノンセンスさが伝わる。非常によくまとまっていて面白い逸品。
担当からの報告
「卵」は三島由紀夫という名を聞いて思い浮かべるような小説群の陰鬱さとはかけ離れた短篇である。「潮騒」とも「金閣寺」とも違う。「卵」はまったくのコントである。五人の学生がやりたい放題暴れまわっていたら卵たちに捕まって裁判にかけられるが、フライパン型の裁判所をひっくり返して卵たちを割り、脱出するというもの。荒唐無稽極まりない作品のように見えるが、三島らしい丁寧なキャラクターの作り方や整然とした物語展開は健在である。その上、「アリス」のようなノンセンス的要素(論理、数など)を的確に描いていることも見てとれる。作者本人が「ノンセンス」と言うだけのことはある。また、三島にとってひとつのテーマであった「戦後」という時代についても、この作品との関連の可能性を見出だせそうではあった(三島自身はただの「ノンセンス」であると言ってはいるが)。
いずれにせよ、三島作品の最たる特徴である「几帳面さ」が十分に読み取れる作品であった。
次回の読書会予定
未定。
第1回現代文学会芥川賞受賞作――横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』
第151回芥川賞候補作は次の通りであった。併記されている数字は採点結果である。(15点満点中 採点方式は◎3点、◯2点、△1点、×0点)
戌井昭人「どろにやいと」・・・5点
小林エリカ「マダム・キュリーと朝食を」・・・0点
柴崎友香「春の庭」・・・6点
羽田圭介「メタモルフォシス」・・・4点
横山悠太「吾輩ハ猫ニナル」・・・14点
〈選評〉
・小林エリカ「マダム・キュリーと朝食を」
残念ながら今回は(少なくとも芥川賞候補作品として)小説の域に達していないということになった。不自然な日本語表現や意図が全く不明なエピグラフの数々、そもそも主人公が猫である必然性が全く感じられない低レベルな描写の数々など、技術的に水準に達していないという評価が大半を占めた。さらには小説のプロットについてもかなり厳しい意見が寄せられた。この小説は主人公と思われる猫の母と祖母の三代に渡る放射線との因縁を描いているわけだが、こういった血族の因縁のプロットはガルシア・マルケスの『百年の孤独』やジュノ・ディアスの『オスカー・ワオの凄まじく短い人生』と共通のものだ。とりわけディアスはトルヒーヨ政権下のドミニカの呪い(「フク」)がいかにして主人公のオスカーに影響していくかを11年かけて調査し、洗練された表現で描いたのに対して、この小説は立ち向かうの問題に対する技術・調査があまりにも乏しかった(わずか5冊の書籍と1つのウェブページを参考にしたことを公表する意図も理解し難い)。さらには、放射線の問題に苦しむ人々に対してかえって不誠実でしかないというかなり厳しい意見も出された。しかし、問題意識自体は震災に立ち向かおうというものなので、次回を期待するという意味をこめて全員一致で無得点とした。
・羽田圭介「メタモルフォシス」
冒頭の描写は非常に魅力的であった。主人公がマゾヒスト的な視線によって社会関係を解体していくのもユーモラスであった。しかし、肝心のグロテスクになるはずの描写が冗長な主人公の独白によって迫力を欠いていたり、そもそも他の箇所のユーモアが全て滑っている(作者が「ここが面白いんだろうな」と書いているのが解ってしまう)ので得点はそれほどつかなかった。
・戌井昭人「どろにやいと」
文句なしの佳作。打者で言うなら2割6分7本塁打ほどの実力。チームに一人は必要な堅実なタイプ。灸を売り歩くという魅力的なガジェットや、折口信夫のマレビトを彷彿とさせる筋書といい非常に手堅い作品であった。しかし、説明的過ぎて(露骨な隠喩表現、「わかるでしょ?」と言わんばかりの展開や文章)読者をナメてる箇所が多々あり、それが作品自体の傷となっていたと思われる。
・柴崎友香「春の庭」
横山悠太がいなければ文句なく受賞作。小説の技術は群を抜いている。植物の名前を小出しすることで季節の移行を省略的に記述しつつも読者に伝えるなど、その技巧は定評通りであった。また、読者に平素の「家」に対する見方を変えてくれるといった、読者の世界観を少し変えるという文学の素朴な営みを思い起こさせてくれる作品であった。ただ、「いつもの柴崎じゃね?」という意見もあった(人称のトリックなど)。
・横山悠太「吾輩ハ猫ニナル」
「誰もが認める神経過敏の一発屋に過ぎないだろう作者が放つ渾身の一作であるが、日本文学はこの作品を迎えたことに惜しみなき賞賛と祝福を与えるべきである」と思わずサークル員が蓮實重彦化するほど絶群の作であった。日本語で書かれた現代文学の突破口は今のところ、唯一ここにしか存在しない。
この小説は幾重もの批評性を備えている。一つずつ解き明かしていこう。
まず小説の設定に注目すべきである。この小説は日本語を学ぶ中国人のためにカタカナ表現や中国人に解りやすい漢字を使ったものであった。ここで意識されているのは「ルビ」の特殊性である。日本語の特殊性の一つとしてルビがよく取り上げられるが、ルビが一体どのような機能を有しているかということをこの中国人のために書かれた小説が日本語話者に教えてくれるのである。
次に、アイデンティティと文体の関係である。物語の進展上、主人公には様々なアイデンティティの問題が突きつけられる。そして、中国語がふんだんに使われているにも関わらず日本人が無理なく読めてしまうという作品の国籍不明な姿がそこに重なる。まさに文体の奇跡である。
言い尽くせないが、これ以上続けると一冊の評論本ができてしまうので後は短く触れたい。まず、夏目漱石の引用について。文章中にはたびたび夏目漱石が引用されるが、文脈上・修辞上・構造上の全てにおいて引用が文章と関係を持っているのはもはや異常と言って良い。他にも、純文学にサブカルチャー的要素を全く不自然なく持ち込んだことや、日中間の関係に全く別のベクトルから迫った政治的試みなどここに書ききれないほどの賞賛があった。
しかし、惜しむらくはこれが現代日本文学の突破口であるが故に、彼自身が必然的に自らに立ち向かわねばならないということである。ただ、「現代文学」を名に冠するサークルとしては横山悠太をこれからも見守っていきたい。
改めて惜しみなき賞賛を捧げる。
〈選考を終えて〉
第151回芥川賞の受賞作は大方の予想通り柴崎友香ではあったものの、やはりサークルとしては横山悠太以外は受賞はありえないということが最後まで強調された。微力ながらここで横山悠太を早稲田大学現代文学会公認作家として応援していきたい。
(文責 幹事長 佐藤)
5/26読書会「頭の中の弾丸」(トバイアス・ウルフ)活動報告
今回の読書会について
担当は佐藤。扱った作品は「頭の中の弾丸」(原題 : ‘Bullet in the Brain’)。短編集OUR STORY BEGINS( Bloomsbury: London, 2009)所収。精神的に問題がある文芸批評家が銀行強盗に殺されるまでを不条理コメディのタッチで描いているが、殺される時に見る走馬灯の描写が見事。そこでは‘He did not remember‘が文頭でしつこく繰り返され、詩のようになっていて、韻文的なセンスもある逸品。原書で6頁、担当が訳し下ろしたものは5581字。読書会時間は2時間。以下、担当の報告。
担当からの報告
全体的にどこか性的に感じられるという意見があったが、結果から見てみると正しい意見だったかもしれない。物語中盤で天井を描写するでは過度な視覚の描写がなされ、身体性が描写から消えるとともに唐突な銃殺で始まる脳内の弾丸の描写で身体性が過剰に回復される。そして、物語のクライマックスが明らかに主人公が死んだ後、死ぬ間際の瞬間に置かれるという死を延期する形式。これらがフロイトの精神分析の理論と近いと言うのは過ちではないだろう。一次大戦の後に兵士たちが繰り返すトラウマの苦しみは快楽の反復を理論の基礎としていたフロイトに精神分析理論の軌道修正を迫り、彼は死の欲動という着想を得る。今回の読書会では新入生が多いことから一般的に言われるフロイトの死の欲動の説明とともに、ベルサーニがマゾヒズムと死の欲動の関係性を論じているのが紹介された。ベルサーニの議論を採用するならば形式的に言って、この小説はマゾヒスティックであり、性的なものを感じるのはそれほど不思議ではない。
また、主人公が文芸批評家になる契機となった言語にエロスを感じる原体験が弾丸を頭の中に入れてから始まるのはconcept「概念」の語源が「妊娠」という意味を持っている(つまり着想を得るというのは自分に何かを孕むこととニュアンスが近いということ)のと近いのでは指摘された。これは特に議論として取り上げられなかったが、本文中にはギリシャ・ラテン古典に関する短い言及もあるので拡張できたかもしれない。
物語自体はとてもシンプルで解釈の議論がなされなかったがかえって小説における描写の問題や形式をうまく描くこととはいかなることなど意見が交わされたので有意義であった。次回からも小説の書き手に重要であると思われる作品を取り上げていきたい。(佐藤)
次回の読書会の予定
7/17(木)超読書会開催。
7/19(土)清水担当。取り上げる作品は三島由紀夫の短編の何か。詳しい開催時間・場所は後ほど発表。
2014年度読書会・勉強会まとめ
2014年度読書会まとめ
- 4 月 6 日 (日) 円城塔「捧ぐ緑」(佐藤)
- 4 月 25 日(金) 川上弘美「蛇を踏む」(清水)
- 5 月 16 日(金) ブライアン・エブンソン「マダー・タング」(清水)
- 5 月 26 日(月) トバイアス・ウルフ「頭の中の弾丸(私訳)」(佐藤)
2014年度勉強会まとめ
- 4 月 9 日(水)「シュルレアリスムを知っていますか?」(佐藤)
- 4 月 11 日(金) 「ファリック・ガールの動力学」(片岡)
- 4 月 13 日(日) 「声優文化史への招待」(中田)
- 4 月 16 日(水) 「精神分析すること?」(仁田)
- 4 月 18 日(金) 「転回せよ、360 度!――日常生活からの精神分析入門」(片岡)
- 4 月 20 日(日) 「樋口一葉作『十三夜』を読む」(平良)
- 4 月 23 日(水) 「ジャン=リュック・ナンシーに触れる」(松山)
- 5 月 11 日(日) 「開高健『日本三文オペラ』と諷刺文学の伝統」(山田)
- 6 月 7 日(土) 「『エセー』第 3 巻第 10 章における mesnager の使用について」 (佐藤)
- 7月12日(土) 「キマイラのゆくえ『原点回帰ウォーカーズ』・『勇者と探偵のゲーム』の否定性」(山田)
- 8月17日(日)「大正期谷崎潤一郎論――映画と視覚の諸問題――」(清水)
- 8月19日(火)「ライティングI 長編のライティング・スタイル紹介」(佐藤)
- 8月23日(土)「ライティングII 短編のライティング・スタイル紹介」(佐藤)
- 8月25日(月)「リーディングI 隠喩について」(佐藤)
- 8月30日(土)「リーディングII 文体について」(佐藤)(夏期連続勉強会「ゲンブンライティング・スクール」)
5/16読書会「マダー・タング」(ブライアン・エヴンソン)活動報告
今回の読書会について
担当は清水。扱った作品は「マダー・タング」(原題 : ‘Mudder Tongue’)。短編集『遁走状態』(原題 : ‘Fugue State’)、新潮クレスト・ブックス、2014所収。思った言葉と違う言葉を喋ってしまう症状に見舞われたシングルファザーの教授が自殺しようとするまでを冷静な筆致で描いた小品。単行本で18頁。読書会時間は1時間30分。以下、担当の報告。
担当からの報告
自らの発話をコントロールできなくなった父親と娘のハートフルな物語は予想以上に言語にまつわる根源的な問題を抱えていた。主人公の意味のわからない発言の意味をなんとなく汲み取れてしまう周囲の人間が描かれるが、それは無意識に文脈を理解してしまう人間の姿を描いているのではないか。言葉、言語というものについて今一度考えよと命じられている気がする。加えて、ノンセンスに接続しうる様々な細部と信頼のおけぬ話者。「言葉に呑まれ」てしまっている我々に鋭い批判を叩きつけるような、そんなエヴンソンの思想が見え隠れする秀作であると断言できよう。(清水)
次回の読書会
担当:佐藤
作品:Tobias Wolff, ‘Bullet in the Brain’, OUR STORY BEGINS, Bloomsbury: London, 2009 原書で7頁ほどの小品。不条理コメディを抒情的に終わらせる逸品。
詳細:5/26(月)開催。場所E439。時間は18:30から。開催時間は1時間の予定。邦訳は配布予定。サークル外で参加希望の人は邦訳を事前に渡すのでお問い合わせから連絡を。