早稲田大学現代文学会 公式サイト

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2019年度新歓活動予定【随時更新】

新入生の皆さんへ、まずはご入学おめでとうございます。

以下、当会の新歓ブースについての情報です。

 

場所:10号館205教室2番ブース

日時:

4/1 9:00~17:00

4/2 同上

4/3 同上

4/4 9:00~16:00

 

会員がお待ちしております。

また、4/1〜4および授業日の3限以降から、部室(学生会館E515)に会員が常駐しております。

その他、4/2に開かれる文芸サークル合同ブースにも出展しております。こちらは学生会館E542、13時から16時までです。

当会のことに限らず大学生活全般について、なにか相談や雑談がしたい方は是非お越しください。

言うまでもないことですが、新入生以外の早大生や他大の方も是非お越しください。

 

また、当会は以下の日程で新歓勉強会・読書会を行います。場所は全て部室(学生会館E515)です。日によって開始時刻が異なるのでご注意ください。

 

 

 

4/1 「戦間期建築への眼差し」(担当:山田)17:30〜

 建築史を概説のうえで、20世紀前半に見られた建築の様式についての考察を行います。建築という文化がいかにして政治的な要素を担ってきたのかを知ることで、周りの環境に対して考える切っ掛けとなれば幸いです。

 

 

4/2「(短編小説読書会)」※企画名未定(担当:紺野)17:30〜

 文とその読者の間で何が起こっているのかについて考えようと思います。「難しい」といって読むのを辞めてしまわないための準備です。事前の課題本はなく、その場で数枚の紙を配るので気軽に来てください。来れなかったらあとで資料だけでも渡します。

 最後のピースがはまらない時、思い描いていたパズルの模様は再編を強いられます。予想を書き換えてゆく作業の途中、直前の模様は消えてしまうのでしょうか。

 誤読の多声性についていくらかの人と共に考えてみたいです。

 ご興味ある方は是非。

 

 

4/3「ゲシュタルト心理学勉強会」(担当:藤原)17:30〜

 ゲシュタルト心理学20世紀初頭のドイツで起こったのち、第二次世界大戦の影響を受けて研究の場を失いつつも、現代でいう「認知○○学」といった分野を支える土台のひとつとなっています。その意義は、「プレグナンツの法則」など知覚のはたらきについての具体的な研究成果以前に、たとえば精神とそれ以外とを分けようとする二元論的な方法、あるいは唯物論的な方法のいずれをも否定し、物理世界と精神とを区別しつつもひとつづきの言葉で語る方法そのものにあると私は考えています。

 

 当会ではクルト・コフカ『ゲシュタルト心理学の原理』から、心理学の目標と方法を論じる12章、知覚の法則を論じる45章を取り上げ、その内容をお話ししたいと思っています。キーワードは「統合」「場」です。

 

 

4/4「ゼーバルト読書会」#1(担当:景)17:30〜

 ドイツ人作家ゼーバルトの短編小説を読みます。彼の作品はとにかく写真の挿入の多用が特徴的です。そこには、文字では表象不可能なことが、写真によって可能にしようという目論見があるのかもしれません。では、文字で伝わらないようなことを、ゼーバルトはどのような意図でもって表現しようとしたのでしょうか。彼が終戦間際に生まれたドイツ人であることを考えれば、そこにアクチュアルな問題意識が読み取れるかもしれません。以上の問いから出発して、ゼーバルトから託された物語を、皆さんと共に引き受けたいと思います。もちろん写真やゼーバルトの伝記的事実を全力で無視してテキストのみに向き合うやり方を採用しても良いでしょう。ただ、とりあえず私はひたすら写真に注目します。

 #1では「ドクター・ヘンリー・セルウィン」(『移民たち』所収)を読みます。#2のテキストは#1での様子を見て決めたいと思います。テキストのコピーはこちらで用意します。

 

 

4/16「リーグル勉強会」18:15(6限)〜

 近代に誕生した制度としての美術史は、その発展のなかでいくつかの方法論を生み出し、発展させてきました。今回はアロイス・リーグルをはじめとするウィーンの学者を中心として 「様式論」という方法について解説します。また様式から少し離れて、リーグルの仕事には文化財保護など、われわれの意外と身近な問題にもつながりがあります。それらを知ることで、他の分野で考える切っ掛けにしていただければ幸いです。

 

 

4/19「ゼーバルト読書会」#2(担当:景)18:15(6限)〜

 

 

4/20「ゲシュタルト心理学勉強会」#2(担当:藤原)18:15(6限)〜

 

 

4/22「みんなちがって、みんないい(まちがい)? 文学作品を解釈する方法を考える」(担当:喜田)

 文学作品、例えば小説は、「正確」に読むべきでしょうか、それとも「自由」に読むべきでしょうか。あるいは、詩や歌詞の読み方に「正解」はあるのでしょうか、ないのでしょうか。――このような疑問を抱いた経験がある人は、私だけではないと思います。ここでは、文学研究の知見を用いながら、文学作品を読む――解釈するとはどういうことかを、考えていきたいと思っています。ざっくり言えば、解釈の自由と規範という問題意識から文学理論の紹介と検討を行いたいと思っています。

 とはいえ、例えば高等学校の国語教育で、小説の解説を受けたり、テストを解いたりしてきた人の多くが、「正確」さも「自由」さもほどよい加減が肝心なのであるだとか、少なくともテストでの「不正解」は避けようがある、といったような、自分なりの読解のやり方、理論のようなものを、すでに身に付けていることだろうと思います。けれども、この加減のよしあしというのが難しいところですし、実のところ、突き詰めて考えてみれば、 何が「不正解」かを決定するのは、容易なことではありません。

 ちょっとした演習――小説の本文を校訂してみる――を交えつつ、文学研究という領野でなされてきた、解釈の方法をめぐる様々な議論を知ってもらい、今後(何であれ)文献を読む際に役立つような知識や経験を、参加者各自に持ち帰ってもらうことが、私の目標です。

 

※各会終了後は食事会が行われます。

 

なお、現文は即興性が極めて高いサークルなので、来て頂いた新入生の趣味に合わせて読書会・上映会が突然行われることもあります(!)

 

それでは、新歓ブースおよび部室でお待ちしております。