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第3回シンポジウム「ものみなウタではじまる?」開催のお知らせ(後期新歓活動)

シンポジウム開催のお知らせ

早稲田大学現代文学会恒例のシンポジウムが今年も開催されます。今までをまず振り返ると第1回では「十文字青『ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~』」と題して『ぷりるん。』をめぐるさまざまな発表を行い、第2回では「劇場版魔法少女まどか☆マギカ」と題してアニメについて物語読解からアニメ解釈まで様々な観点が与えられ、そして第3回がこの度行われる運びとなりました。題して「ものみなウタではじまる?」です。また、これは後期新歓活動の一つとして開催されますので早稲田大学現代文学会の様子を知りたい方はぜひおいでください。

シンポジウムの紹介

シンポジウムのタイトルは「ものみなウタではじまる?」となっております。これは花田清輝の戯曲「ものみな歌でおわる」(1963年)にちなんでいます。 

花田清輝と言えば「アヴァンギャルド芸術」などの旗印のもと、文学に限らず様々なメディア、ジャンルを越えて、というよりはそれらの複合を思考していた人物ですが、彼が「かぶき」の誕生に関しての考察を戯曲化したものがこれです。 
ということで、今回のシンポジウムでは様々なウタ(歌、詩、唱…)、そしてまたそれらに関する事象(ウタを題材にした小説、絵画、映画…)などを取り上げてみたいと思います。 今回シンポジウムでは、現時点で、日本のフォークについて、井坂洋子について、石原慎太郎について、HIPHOPについてなどの発表が行われる予定となっています。
それぞれ自らの本来の専門ではない領域での発表もあり、またそれぞれ異なる分野での発表をこのシンポジウムという場でともに行うことで、思いがけない出会いが発生し、「ウタ」のつながりも明らかになればこれ以上のことはないと思います。また、来場者の方にとっても聞きなれない分野の発表があることによって、新たな出会いがあることを望みます。真面目なことも書きましたが、それぞれ自分の好きなものについて発表していただけるはずで、それは楽しいものとなるでしょう。
ぜひ、気楽に、楽しむつもりでご来場いただければ幸いです。
開催は、冒頭書きました通り、10月中旬ごろを予定しております。それでは、さらに当日に近づいた頃の詳細なお知らせをお待ちください。

終わりに

というわけで10月の中旬に発表そのものがアバンギャルドな匂いのするシンポジウムが開かれることとなりました。文章のみが文学にあらず、といった体で行われることでしょう。よろしくお願いします。